PIST6 2024 4月 第2戦は4月17日(水)に最終日が開催された。決勝戦にはPIST6での実績ある4名のベテランに加えて、123期の新鋭2名が勝ち上がった。壮絶なハイスピード戦は2周先行から逃げ切った棚瀬義大が完全Vを飾った。2着には終始追走した小野大介が続き、3番手にハマった根本哲吏が3着に残った。
決勝戦のスタートポジションは先頭から鈴木伸之-梶原海斗-伊藤信-根本哲吏-棚瀬義大-小野大介。レースは残り3周でペーサーが退避すると根本がインを切って、その動きに乗った棚瀬が残り2周で根本を叩き小野が追う。先頭に立った棚瀬はそのままペースを上げて先行態勢に入り、後方から仕掛けた梶原を合わせ切る。残り1周では最後方となった伊藤がまくり上げるも3番手の根本の所で一杯。最後は逃げる棚瀬が追走した小野の猛追も振り切って先頭でゴール線を駆け抜けた。
「(決勝戦を振り返って) 誰かが切ってもらった所をすかさず行こうと思ったけど、思ったより速い切り方だったので、自分で態勢を整えて残り2周を目がけて仕掛けた。ラスト半周ではかなりきつくて、自分でもよく逃げ切れたと思う。(シリーズを振り返って)調子は良かったと思うけど、準決勝はまくりになってしまいレース内容は反省が残る。次回のPIST6では全て逃げ切りで勝てるように頑張りたい。 (現行競輪では)前回完全Vできたのはたまたまだと思う。決勝で突っ張って逃げ切れるぐらいになりたいけど、まだ自分にそんな力はない。特進も狙っていないけど、どうにか今期でS級点は取りたい」
これで前節のPIST6 2024 ラウンド42から続く連続完全Vを達成。近況は現行競輪でも前場所の宇都宮F2で完全Vを飾るなど充実の一途を辿っている。次回は4月24日から行われる福井F2に出走予定で、勢いそのままにPIST6と現行競輪をまたぐ3連続Vを狙う。
『ベテラン追い込み型が250バンクで躍動』
また今節は現行競輪で追い込み型として活躍する選手が、普段見せない自力を繰り出すなどPIST6ならではの走りを見せた。S級1班で活躍する稲垣裕之は惜しくも準決勝3着に終わったが、初日はまくりを繰り出し連勝。順位決定戦でも白星を飾りシリーズ3勝を挙げた。戸田洋平は1次予選で2周先行に出て佐藤啓斗や根本哲吏といった強豪を封じて渾身の逃げ切り。準決勝でも新鋭の棚瀬義大を相手に力勝負で奮闘した。御年53歳の穴井利久は1次予選で残り2周からのロングスパートを敢行。4着に沈んだが、その後もタテ脚を発揮して2次予選は3着と健闘し、最終日は順位戦、順位決定戦と連勝で締めくくった。
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