PIST6

【レビュ― PIST6 2024㉟】堀江省吾が9度目の頂点に立つ

PIST6 2024 ラウンド35は1月27日(土)に最終日が行われて、決勝戦にはS級戦士の6名が勝ち上がった。実力者同士により繰り広げられた一戦は、残り1周からまくった堀江省吾が4連続Vを決めた。2着には根田空史が逃げ粘り、根田を追走した前反祐一郎が3着に続いた。

決勝戦のスタートポジションは先頭から原田亮太-堀江省吾-竹内智彦-小畑勝広-前反祐一郎-根田空史。レースは残り5周を過ぎた辺りで前反が最後方にワープし、残り3周でペーサーが退避すると根田が原田を押さえて先頭に立つ。3番手まで引いた原田は残り2周過ぎに一気にスパートするも、根田がその仕掛けを合わせて原田が力尽き後退。その後位を追走していた堀江が残り1周からまくり上げると残り半周で逃げる根田を捕らえて、そのまま後続を突き放し先頭でゴール線を駆け抜けた。

「うれしいというよりホッとした。(決勝戦を振り返って)最初に根田さんが押さえて、その後に原田君がむりやり仕掛けていくと思ったし、想定通りの展開になった。その後は行ける距離から仕掛けて、根田さんの横に並べた時には勝てると思った。コースが良かったです。(シリーズを振り返って)状態は右肩上がりに良くなっていったけど、初日は感触が良くなくて、2次予選と準決勝は弱気のレースになってしまった。そこは反省ですね。(今年の目標は)27歳になるまでにF1戦で優勝することと、記念の決勝にのることです。もちろんPIST6でも優勝回数を伸ばしていきたい」

今節は初参戦以来となる予選黒星スタートとなったが、その後は見事に修正を果たしPIST6 2024 ラウンド17から続く4連続Vを達成。これで自身の持つ最多優勝記録も”9″に伸ばし優勝街道を驀進中。次回のPIST6は2月23日から行われるPIST6 2024 ラウンド39に参戦予定で、大台の二桁V達成に挑む。

『波乱決着が目立つ』
1次予選や2次予選は堅い決着が目立つPIST6だが、今節は初日から荒れ模様となった。1次予選Bでは常次勇人が2周先行で大本命の岸田剛を封じて逃げ切り、3連単67970円の大波乱決着となり、続く1次予選Cでは、徳田匠が積極策で12連勝中の堀江省吾を破り大金星を挙げた。ナイトの2次予選Eでは、地元の原田亮太が断然人気を集めるも、終始追走した原田泰志がゴール寸前差し切って、3連単20840円の高配当を叩き出した。

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