PIST6

【レビュ― PIST6 2024㊲】藤井侑吾が力の違いを見せ付けて完全V

PIST6 2024 ラウンド37は2月11日(日)に最終日が行われた。決勝戦には3名の選手が初優出を決めて、フレッシュな面々が顔を揃えた。自力型同士により繰り広げられた激戦は、残り1周からのロングスパートを決めた藤井侑吾が完全Vを飾った。2着には終始追走した岸田剛が続き、切り替え追った伊藤信が3着に入った。

決勝戦のスタートポジションは先頭から伊藤信-布居大地-藤井侑吾-岸田剛-斉藤樂-坪内恒。レースは残り3周でペーサーが退避しても各選手の動きはなく、残り2周半から坪内が進出を開始して伊藤を押さえる。藤井は前団のペースが緩んだ隙を見逃さずに残り2周からスパートを開始。残り1周で逃げる坪内を捕らえると、最後は終始追走した岸田の猛追も振り切って先頭でゴール線を駆け抜けた。

「(決勝戦を振り返って)後ろの新人二人が仕掛けた上を無理矢理にでも叩きに行こうと思った。結果的に一人 しかこなかったので、その段階で出切れる自信はあった。岸田君が付いて来ているのはわかったし、抜かれないようにと思って踏んで、最後までしっかり踏み切れた。(シリーズを振り返って)いつもより長い距離を踏むレースが多くて準決勝がきつかったけど、ケアをして疲れも取れた。(今後は)河端(朋之)さんと一度は戦ってみたい。現行競輪ではもう少しF1戦で結果を残して、記念でもいい結果が出せるようにしたい」

これでPIST6 2024 ラウンド27から続く3連続完全Vを達成。近況は現行競輪での動きも目覚ましく、一気に躍進を遂げた中部の大砲が今後もPIST6を席巻しそうだ。

『地元勢が奮闘』
また今節は3連勝で優出を果たした坪内恒をはじめ、地元勢が好成績を収める開催となった。栗田万生はタイムトライアルで5位に入り、初日に2連対の活躍。順位決定戦では白星を飾るなど動きの良さが光った。支部長の中村浩士は連日追走をこなし、いぶし銀の走りでオール確定板入りを果たし、本多哲也は惜しくも予選敗退となったが、順位戦では力強いまくりを決めて意地を見せた。

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